Linuxにおいて実行可能ファイルを実行する方法について解説します。
ターミナルを使用して実行する
ターミナルを起動して目的の実行ファイルのあるディレクトリまで移動します。
実行したいファイル名を「target」とすると以下のようにコマンドを打ってください。
./target
ファイル名の前に打つカレントディレクトリを表す「./」を打つことがポイントです。
また、コマンドを打たなくともターミナル上に実行したいファイルをドラッグアンドドロップすることでも実行可能です。
実行できない場合の確認事項
- 実行しようとしているファイルが本当に実行可能なファイルなのか
- 実行できる権限が付与されているのか
この2つを確認してください。
実行可能ファイルか確認する方法
fileコマンドを使うことで確認できます。
#コマンド書式
file ファイル名
#例
file target
#例の出力結果
target: ELF 64-bit LSB executable, x86-64, version 1 (SYSV), dynamically linked, interpreter /lib64/ld-linux-x86-64.so.2, for GNU/Linux 2.6.24, BuildID[sha1]=663a3e0e5a079fddd0de92474688cd6812d3b550, not stripped
実行可能ファイルであることが確認できた場合は権限を確認します。
ファイルの権限の確認方法
lsコマンドで権限を確認し、必要に応じてchmodコマンドで権限を変更します。
#例
ls -l target
#例の出力結果
-rw-rw-r-- 1 user_name user_name 10000 Dec 16 10:00 target
上記の場合いずれのユーザーにもx、つまり実行権限が付与されていないためファイルは実行可能な形式でも実行できない状態に制限されています。
chmodで権限を付与してあげましょう。
#例
chmod 761 target
#lsコマンドで結果を確認
ls -l target
#結果
-rwxrw-r-- 1 user_name user_name 10000 Dec 16 10:00 target
これで管理者権限であれば実行可能になりました。
与える権限によってchmodコマンドの数字は適宜書き換えてください。
※外部リンク 取得日:2022/12/16
chmodの数字について