Windows10でパスワードを入力しサインインした後、
画面が真っ暗になりマウスカーソルだけが表示され
しばらくしたら起動するという症状を直したので、
その時分かった直し方と原因についての情報をまとめます。
症状
今回直したPCには以下のような症状が出ていました。
- パスワードを入力しサインインすると、しばらく画面が真っ暗でマウスカーソルのみが表示される状態が5分から10分ほど続き、その後デスクトップ画面が表示される
- サインイン後、Windows Searchが機能しなかったり設定画面が一部表示できなかった
解決方法:WebCacheを削除する
以下のファイルとフォルダを削除することで解決しました。
C:\Users\<user name>\AppData\Local\Microsoft\Windows\WebCacheLock.dat
C:\Users\<user name>\AppData\Local\Microsoft\Windows\WebCache
ウェブキャッシュなんて消して関係あるの?
と思うかもしれませんが、
公式ドキュメントいわく、
Several files and folders that are part of the user profile can’t be deleted while the user is signed in to Windows.
Micsosoft「Applications try to access web cache content that belongs to the local Administrator account」2022年8月2日取得
らしく、このファイルはユーザープロファイルの一部みたいです。
ちなみにこれらのファイルはサインイン中だとOSが握っているらしく削除できないため、
インストールメディアなどを使ってWindowsREから消す必要があります。
もうひとつちなむとこのファイルたちはシステムファイル属性が付与されているため、
GUI(notepad)からは消せません。
コマンドで消してあげる必要があります。
背景情報
紆余曲折あってWebCacheを消すということにたどり着いたので、
その紆余曲折についても少し触れておこうと思います。
今回の「サインイン直後にしばらくの間真っ暗になる」という症状、
時たま遭遇するのですが、これまで対峙したケースではドライバかサービスが原因でした。
なのでいつものごとく、
「ウイルス対策ソフトのサービスでも切れば直るでしょう」
と高をくくっていました。
しかしサービスを切り、クリーンブートを行うとPINでエラーが発生しサインインができなくなりました。
（具体的な文言は忘れましたが、PINエラーが起きたからPINを再セットアップしてくれみたいな内容でした。）
PINが使えず締め出されたので、ビルトインのAdministratorを有効化し、そちらでサインインした後サービスを戻すと
またPINを受け付けてくれるようになりました。
サービスやドライバが原因ではなさそうと思ったので、
一旦ログを見ようということでイベントビューアを覗くと、
ESENTが毎秒のように「ページのチェックサムが一致しないため～」というエラーを吐いていました。
色々調べていった結果をまとめると、
windows内のDBに関係しているデータが壊れているようで、
その結果認証がうまくいかずにパスワードを入力したあと、
つまり認証が上手くいかず、黒い画面でしばらく待つ羽目になるのだと理解しました。
完全に腹落ちしたわけではないですが、
理屈としてなんとなく理解できたのでよしとしました。