【コラム】"中古のWindows11搭載PCは闇が深い"

「ネットの調子が悪くって…見てもらえますか?」
そう言って見せられたノートパソコンは2昔ほど前の外見的特徴を有していました。
黒いIntelのロゴにはi7の文字が記されており、事務用途であればまだまだ使えそうではあります。
「では失礼して。」
PCを起動させて症状を改めようとすると「ポポンッポン」とシックでクールな音が。
「Windows11じゃないか!お前なんでこんなところに!?」

どこでこのPCを?

ドライバの入れ直しで症状を治すことはできましたが、このPC(4世代 cpu搭載)に入れることのできないはずのWindows11が入っているのが気になりました。

依頼主に話を伺ってみると、
「メルカリで買った」
とのことでした。

依頼主にはWindows11の動作要件を伝え、このPCには本来Windows11を入れることができないこと、現在は無理矢理入れている状態なので動作の保証ができないことを説明して、了承を得た上でWindows10を入れ直して返却しました。

想像よりもひどいフリマ市場

気になったので依頼主が購入したというメルカリで「Windows11 PC」と検索してみました。

画面いっぱいに表示される出品商品はいずれもWindows11の動作要件を満たしていないPCばかり。
それなのに素知らぬ顔でWindows11がインストールされています。

ノートPCはほとんどすべて動作要件を無視したPCばかり。
デスクトップは中には8世代以上のCPU搭載した真っ当なWindows11もありましたが、やはり旧世代のCPUにWindows11を無理矢理インストールしたPCが多かったです。

自己責任において動作要件を満たしていない古いPCにWindows11をインストールして使うのは問題ないと思います。
ですが、出品ページに「最新Windows11搭載!」と謳いあたかもきちんとしていますという体で売り出すのはいかがなものかと思います。

中古市場で真っ当なWindows11搭載は見つかりにくい

Windows11の動作要件である「8世代以降のCPUを搭載していること」が中古市場において真っ当なWindows11を探すことを難しくしています。
8世代以降のPCは2018年以降に発売されたモデルであり比較的新しく、まだ中古市場に出回っている数が少ないからです。

中古PCでWindows11搭載モデルを買う際は購入前に本当に動作要件を満たしているか確認することをおすすめします。

PCよく分からんって人は素直に新品のWindows11搭載PCを買ったほうがいいと思います。

見も蓋もない結論ですがこれで締めたいと思います。